キーボードおよびクリップボードイベント
KeyDownコマンド
挙動:指定のキーをKeyUpコマンドで解放されるまで押下状態にします。
パラメータ:キーボードの文字(引用符付き)、TypeTextキーワード(引用符なし)。
構文:
例:
KeyDown ControlKey, CommandKey, "d"
例:
// ファイルエクスプローラやFinder内のファイルなど、複数のアイテムを選択してコピーするときは、次のようなコードを使用します
Click "FirstEntry" // 画像「FirstEntry」のホットスポットをクリックします
KeyDown ControlKey // コントロールキーを押下状態にします
Click "LastEntry" // 画像「LastEntry」のホットスポットをクリックします
KeyUp ControlKey // コントロールキーを解放します
RightClick // 直前のマウスイベントと同じ位置で右クリックします
Click "CopyMenuItem"
関連: KeyUpコマンド
KeyUpコマンド
挙動:KeyDownコマンドによって押下状態にあるキーを解放します。
パラメータ:キーボードの文字(引用符付き)、TypeTextキーワード(引用符なし)。
構文:
例:
KeyUp ControlKey, CommandKey, "d"
例:
KeyUp AllModifierKeys
例:
// ファイルエクスプローラやFinder内のファイルなど、ある1区間のアイテム群を選択してコピーするときは、次のようなコードを使用します
Click "FirstEntry" // 画像「FirstEntry」のホットスポットをクリックします
KeyDown ShiftKey // shiftキーを押下状態にします
Click "LastEntry" // 画像「LastEntry」のホットスポットをクリックします
KeyUp ShiftKey // shiftキーを解放します
RightClick // 直前のマウスイベントと同じ位置で右クリックします
Click "CopyMenuItem"
ヒント:AllKeys、AllModifierKeys、AllNonModifierKeysというキーワードを使用すると、各グループのすべてのキーを解放することができます。
関連: KeyDownコマンド
RemoteClipboard関数
挙動:SUTのクリップボード内の現在のテキストコンテンツを返します。現在のVNC接続中にクリップボードが使用された場合にのみ、戻り値が有効になります。
パラメータ:オプションの最大待ち時間。
構文:
戻り値:SUTクリップボードのテキストコンテンツ。
RemoteClipboard関数に最大待ち時間を含めた場合、SUT上での最新のアクションの結果、追加されたクリップボードのコンテンツが返されます。指定の時間パラメータの範囲内でクリップボードに新しいコンテンツが検出されなければ、エラーが発生します。
最大待ち時間を指定しない場合、RemoteClipboard関数はSUTのクリップボードの最後に検出したコンテンツを返します。
例:
log remoteclipboard(5) // 直前の5秒以内にSUTに対して実行されたイベントによって追加されたコンテンツをリモートクリップボードから返します
例:
assert the remoteClipboard is a number // リモートクリップボードのコンテンツが数値であることを確かめます
例:
DoubleClick "ConfirmationNumber" // フィールドをダブルクリックして、そのコンテンツを選択します
TypeText controlKey, "c" // キーストロークを送信して、SUT上でコピーアクションを実行します
put remoteClipboard() into ConfNum // SUTのリモートクリップボードのコンテンツを変数ConfNumに格納します
if ConfNum is not "8091283" then logWarning "The numbers don't match." // ConfNumの値が期待値と一致しているかどうかを確認し、一致していなければ警告をログします
SetRemoteClipboardコマンド
挙動:指定のテキストをSUTのクリップボード内に格納します。SUT上で切り取りまたはコピーされたその他のテキストと同じように、ここから貼り付けを行うことができます。
パラメータ:1つのテキスト文字列。
構文:
例:
setremoteClipboard the time// 現在のシステム時刻をSUTのクリップボードに送信します
Click "TimeField"
TypeText ControlKey,"v" // SUTにキーストロークを送信して、貼り付けアクションを実行します
例:
params HouseNumber // スクリプトをパラメータ表記にします。パラメータ値の例:"2799"
setremoteclipboard HouseNumber // スクリプトに渡される値を使ってリモートクリップボードを設定します
// モバイル上の貼り付けメニューは次のようなコードで呼び出すことができます
Press "AddressField" // AddressField画像のホットスポットの位置を押下します
wait 2
Release // 押下を解除します
tap "PasteDialog"
TypeTextコマンド
挙動:キーストロークをSUTに送信します。修飾キーを送信した場合、そのコマンドが最後まで実行された時点でキーは解放されます。自動的に解放されない修飾キーを送信するには、修飾キーワードである「up」や「down」を使用します(例、ShiftUp、ShiftDown)。どのキーであれ、自動で解放されないように送信するには、KeyDownおよびKeyUpコマンドを使用します。
パラメータ:引用符で囲んだテキスト文字列 、文字以外のキー用のキーワード、二重山括弧(<< >>)に入れたテキストリテラル(テキストブロック)。こうしたキーワードの全リストについては、TypeTextキーワードをご覧ください。
構文:
例:
Typetext<<Dear diary,
>>& the date
// テキスト文字列、続けてリターン、その後に日付(date関数によって返される値)をSUT内に入力します
例:
params Message
// 何らかの処理を行います
typetext Message // 変数「Message」に格納された値を入力します
例:
put (first:"Bob",last:"Walker",age:42) into Customer
TypeText Customer.age // SUT内に42と入力します
例:
TypeText WindowsKey, "r" // WindowsのRunダイアログボックスを開くのに必要なキーストロークをSUTに送信します
例:
TypeText AltKey,F4 // デスクトップ上のアプリを閉じるのに必要なキーストロークをSUTに送信します
ヒント:TypeTextパネルを使ったコマンドの作成時、Insertボタンをクリックすると、テキストパラメータが自動的に引用符で囲まれます。
CaptureTextImageコマンド
挙動:テキスト画像ジェネレータによって生成されるテキストの画像を作成します。テキスト画像には、プロパティリストで指定したプロパティがすべて含まれます。残りのプロパティには、Text設定からのデフォルト値が入力されます。(詳細は、TextPlatformsのTextStyleプロパティをご覧ください。)
パラメータ:1つのプロパティリスト。テキストプロパティと矩形プロパティは必ず含めます。また、その他のテキストプロパティを含めることもできます。
構文:
例:
CaptureTextImage (text: "some words", rectangle: (0,0,50,20))
ヒント:CaptureTextImageコマンドは、スクリプト化されたテキスト画像ジェネレータでのみ使用します。OCRでは使用されません。