EggPlant Functionalグローバルプロパティ
the Eggplant Functionalグローバルプロパティは、SenseTalkスクリプトをEggplant Functionalアプリケーションから実行する場合に特に関係してくるものです。ただし、Eggplant Functionalのスクリプティングにおいては、一般的なSenseTalkグローバルプロパティとローカルプロパティも役立つことを忘れないでください (例、the colorFormatグローバルプロパティ)。
SenseTalkには、以下に挙げる当アプリケーション固有のプロパティに加え、テスト実行中のテスト対象システム(SUT)とのやり取りに関するEggplant Functional用の実行オプショングローバルプロパティも用意されています。
こうしたグローバルプロパティの多くは、Eggplant Functional内のTextおよびRun設定(Eggplant > Preferences)に表示されているものです。これらをグローバルプロパティとして使用することで、スクリプトごとにその値を変えたり、さらには1つのスクリプト内で何回も値を変更したりすることができます。スクリプト内でプロパティ値を変更すると、その実行時の値には影響しますが、アプリケーション内で設定されている値は変更されません。
ローカルプロパティとグローバルプロパティの使用に関する一般情報は、SenseTalkにおけるローカルプロパティとグローバルプロパティをご覧ください。
the CollectionFilterグローバルプロパティ
値:NameおよびDescriptionプロパティのどちらか、または両方を含んだプロパティリスト
デフォルト:フィルタなし
挙動:指定の文字列を名前または説明に含む画像群だけに画像検索を限定します。
注:画像の説明は、スイート内の画像ビューアを用いて設定します。
例:
Set the CollectionFilter to (Name: "English", Description: "release 5.0")
例:
params SUTOS
If SUTOS is "iOS"
set the CollectionFilter to (Name:"iOS")
else if SUTOS is "Android"
set the CollectionFilter to (Name:"Android")
end if
ヒント:the CollectionFilterをリセットするときは、値をemptyに設定します。
例:
Set the CollectionFilter to empty
the CommandLineOutputグローバルプロパティ
値: True(またはOn/Yes)、False(またはOff/No)
デフォルト:False
挙動:the CommandLineOutputは、スクリプトがUnixまたはWindowsコマンドラインから実行されるときの、標準出力ストリームへのメッセージ出力を管理します。
- Off:標準出力(stdout)に出力は送信されません。
- On:Eggplant Functionalグラフィカルインタフェースに表示されるすべてのスクリプト出力が標準出力ストリームに送信されます。
例:
Set the CommandLineOutput to On
例:
SetOption CommandLineOutput, Off
ヒント: the CommandLineOutputは、runscriptコマンドラインオプションとしても利用可能です。
the currentCharacterCollectionグローバルプロパティ
値:Empty、または文字コレクションの名前
デフォルト:Empty
挙動:characterプロパティを使用する画像検索(すなわち、ある文字コレクションを想定した検索)用のデフォルトの文字コレクションを設定します。the currentCharacterCollectionの値を設定すると、文字検索からcharacterCollectionプロパティを省くことができます。また、readCharacters()関数呼び出しからもcharacterCollectionプロパティを省くことができます。readCharacters()内やcharacterCollectionプロパティで文字コレクションの名前を与えると、the currentCharacterCollectionグローバルプロパティの値よりも優先されます。
例:
set the currentCharacterCollection to "iPhoneCharacters"
関連:
the CurrentTextPlatformグローバルプロパティ
値:Text設定に定義されているテキストプラットフォームの名前
デフォルト:Text設定内の設定
挙動:the CurrentTextPlatformでは、スクリプトで使用するテキストプラットフォームを決定します。
注:このグローバルプロパティは、現在のプラットフォームの名前のみをデフォルトで表示しますが、これがプロパティリストであることに変わりありません。the CurrentTextPlatformの各キーにも、the TextPlatformsグローバルプロパティの場合と同じように、値を割り当てることができます。
例:
SetOption CurrentTextPlatform, "WinXP"
例:
set CurrentTextPlatform.generator to "native"
関連:
the DefaultCaptureScreenSizeグローバルプロパティ
値:画像キャプチャ時のSUTの幅と高さを表す値のリスト。(幅,高さ)の形で表します。
デフォルト:Empty
挙動:the DefaultCaptureScreenSizeでは、Eggplant Functional v12.20以前にキャプチャされた画像のキャプチャ時のデフォルトSUT画面サイズを設定します。これは、画像検索時におけるダイナミックスケーリングに利用されます。詳しくは、ダイナミックスケーリングをご覧ください。
例:
set the DefaultCaptureScreenSize to (1024,768)
the DefaultScaleグローバルプロパティ
値:正の数、または正の数のリスト
デフォルト:1.0
挙動:the DefaultScaleグローバルプロパティでは、Eggplant Functionalが画像検索を行うときの、元々のキャプチャサイズに対する倍率を設定します。このグローバルプロパティよりも、スクリプト内での倍率設定の方が優先されます。スクリプト内での倍率設定については、画像スケーリングをご覧ください。
例:
Set the defaultScale to .5 // すべての画像を元々のサイズの半分に縮小します
例:
Set the defaultScale to (.5, 1.0, 1.5) // 画像をリスト内の各数字で縮小拡大します
例:
Set the defaultScale to (.5 to 1.5 by .25) // 画像を倍率0.5~1.5の範囲内で、0.25刻みの各数字(すなわち、0.5、0.75、1.0、1.25、1.5)で縮小拡大します
例:
params SUTFormFactor
If SUTFormFactor is "Phone" then set the defaultScale to (.75,.9) // パラメータ値としてスクリプトに「Phone」が渡された場合のみ、デフォルトの倍率を0.75と0.9に設定し、それ以外の場合は倍率1.0を使用します
ヒント:一般に、1未満の倍率で画像検索を行う方が良好な結果が得られます。したがって、最大サイズの画像をキャプチャして、それを縮小する方法をお勧めします。
ヒント:倍率を大きくして画像検索を行うと、スクリプト実行時間が長くなります。大きい倍率の使用は、よく考えた上で行ってください。
the DefaultTextStyleグローバルプロパティ
値:テキストスタイルのプロパティリスト
デフォルト:現在のプラットフォームのデフォルトのテキストスタイル
挙動: the DefaultTextStyleは、現在のテキストプラットフォームのデフォルトのテキストスタイルへのショートカットです。ここに変更を加えると、the CurrentTextPlatformグローバルプロパティに反映されます。その逆もまた同様です。
例:
set the defaultTextStyle.TextFont to "Helvetica"
例:
setoption DefaultTextStyle, "StyleOne"
the DefaultUseMarkupグローバルプロパティ
値: True(またはOn/Yes)、False(またはOff/No)
デフォルト:False
挙動:the DefaultUseMarkupでは、テキストプロパティリストのTextプロパティ内で、対応のテキストマークアップを認識させるかどうかを決定します。the DefaultUseMarkupをyesに設定すると、対応のマークアップが生成テキスト画像のフォーマットに使用されます。the DefaultUseMarkupをnoに設定すると、マークアップがリテラルテキストとして扱われます。(OCRテキストエンジンを使用するテキストプラットフォームでは、マークアップは常にリテラルテキストとして扱われます。)
例:
set the defaultUseMarkup to No
例:
setoption DefaultUseMarkup, Yes
the FinalSuitesグローバルプロパティ
値:1つまたは複数のスイート名
デフォルト:なし
挙動:the FinalSuitesグローバルプロパティでは、そのスクリプト自体が属するスイートの後にスクリプトまたは画像リソースの検索が行われるスイート(群)を決定します。(まずはthe InitialSuitesに名前の挙がっているスイートが最初に検索され、次にそのスクリプト自体のスイート、最後にthe FinalSuitesが検索されます。)
例:
Set the FinalSuites to ("FallBack") // 「FallBack」という名前のスイートにthe FinalSuitesを設定します
例:
set the FinalSuites to the folder of SuiteInfo(). Path & "common.suite"
注:the FinalSuites/InitialSuitesで検索されるのは、そのグローバルプロパティで指定したスイート(群)のデフォルトのスイートディレクトリです。スイート(群)がデフォルトのスイートディレクトリにない場合は、そのファイルのフルパスを使ってスイートを参照しなければなりません。
例:
set the FinalSuites to "C:\AutomationScripts\common.suite"
注:the FinalSuitesスイートもヘルパースイートも、スクリプト自体のスイートが検索された後で検索が行われます。その点でthe FinalSuitesの振る舞いはヘルパースイートに似ています。
the ForceScreenRefreshグローバルプロパティ
値: True(またはOn/Yes)、False(またはOff/No)
デフォルト:False
挙動:the ForceScreenRefreshでは、各コマンド後にEggplant Functionalがviewerウィンドウを更新するかどうかを決定します。
注:the ForceScreenRefreshが必要になるケースは稀であり、しかもスクリプトの実行速度は大幅に遅くなります。しかし、スクリーンアーティファクトを多々引き起こすSUTや、VNCサーバーを介してではうまく表示されないソフトウェアを実行しているSUTでは、これが役に立つ場合があります。
例:
SetOption ForceScreenRefresh, true
the HotSpotScalingグローバルプロパティ
値:Inner、AllまたはNone
デフォルト:Inner
挙動:倍率を変えた画像の検索時に、画像のホットスポットの倍率も変更するかどうかを決定します。値は次のとおりです。
- Inner:ホットスポットが画像の検索対象のピクセルに含まれる場合、ホットスポットを画像とともに縮小拡大します。ホットスポットが画像からずれている場合は、ホットスポットの倍率変更は行われません。
- All:倍率を変えた画像の検索時は、ホットスポットも常に比例して縮小拡大します。
- None:倍率を変えた画像の検索時に、ホットスポットの倍率変更は行いません。
例:
Set HotSpotScaling to None
例:
params SUTType
If SUTType is "mobile" then set the HotSpotScaling to All // SUTTypeパラメータの値として「mobile」が渡された場合はthe HotSpotScalingをAllに設定します
ヒント:the HotSpotScalingは、クロスモバイルテストにおいてよく使われる画像スケーリングを行うとき、特に関連してきます。
the ImageUpdateグローバルプロパティ
値:Auto、ManualまたはOff
デフォルト:Manual
挙動:the ImageUpdateグローバルプロパティでは、スクリプト実行中の画像アップデートパネルおよびOCRアップデートパネルの振る舞いを決定します。
- Auto:画像アップデートおよびOCRアップデートにより、自動的に画像およびOCRの不一致の修正が試みられ、スクリプトの実行が継続されます。初回の画像またはOCRの不一致は警告としてログされ、修正措置もまた警告としてログされます。変更はキャッシュされるものの、コミットされるのは、特定のスクリプト実行のResults内でActionドロップダウンリストを使ってスクリプトの更新(OCR)または変更の適用(画像)を行ってからです。
- Manual:画像またはOCR検索が失敗したときに、画像アップデートパネルやOCRアップデートパネルが表示され、修正後の画像またはOCR検索で続行するか、スクリプトを失敗とするかを選択できます。アップデートパネルを開いたままにしておく時間数は、Eggplant FunctionalのRunオプション設定のSystemペインで調節可能です。Manualが機能するのは、Eggplant Functional GUI内でスクリプトを実行しているときだけです。
- Off:スクリプトの実行中に、画像アップデートパネルやOCRアップデートパネルは使われません。これにより、画像またはOCR検索がうまく行かなかった場合に、より迅速にスクリプトを失敗とすることができます。
例:
Set the ImageUpdate to Manual
例:
SetOption ImageUpdate, Off
関連:
the InitialSuitesグローバルプロパティ
値:1つまたは複数のスイート名
デフォルト:なし
挙動:the InitialSuitesグローバルプロパティでは、現在のスクリプトによって呼び出されたスクリプトまたは画像リソースが最初に検索されるスイート(群)を決定します。(the InitialSuitesに名前の挙がっているスイートは、呼び出し元のスクリプト自体のスイートよりも優先されます。)
例:
Set the InitialSuites to ("Windows8Common", "Windows8Calculator")
例:
Params SUTModel
if SUTModel contains "iPhone" or SUTModel contains "iPad" then
set the initialsuites to "NopCommerceiOS.suite"
else
set the initialSuites to "NopCommerceAndroid.suite"
end if
注:the InitialSuites/FinalSuitesで検索されるのは、そのグローバルプロパティで指定したスイート(群)のデフォルトのスイートディレクトリです。スイート(群)がデフォルトのスイートディレクトリにない場合は、そのファイルのフルパスを使ってスイートを参照しなければなりません。
例:
set the InitialSuites to "C:\AutomationScripts\NopCommerceAndroid.suite"
the OpenTestCasesグローバルプロパティ
値:結果プロパティリストのプロパティリスト。例:
(@"Login.script":(Errors:"0", Exceptions:"0", StartTime:"2016-10-10 16:02:20 -0600", Successes:"0", TestCase:"Login.script", Warnings:"0"), WelcomeLoadTime:(Errors:"0", Exceptions:"0", StartTime:"2016-10-10 16:02:20 -0600", Successes:"0", TestCase:"WelcomeLoadTime", Warnings:"0"))
デフォルト:Empty
挙動:the OpenTestCasesグローバルプロパティは、開いているすべてのテストケースによってその時点までに収集された情報にアクセスする目的で使用します(テストケースについては、BeginTestCaseおよびEndTestCaseコマンドを参照)。
注:initialハンドラ(そのスクリプト自体)もテストケースと見なされ、テストケースの1つとしてthe OpenTestCasesグローバルプロパティにより報告されます。宣言されたテストケースが開かれていない場合、開いている唯一のテストケースとして当スクリプト(initialハンドラ)が報告されます。
例:
BeginTestCase "WelcomeLoadTime"
// 何らかのアクションを実行します
log the OpenTestCases // 現在のテストケースに関する情報にアクセスします
// 必要に応じてさらにアクションを実行します
EndTestCase "WelcomeLoadTime"
log the result // テストケースの終了後にその結果のプロパティリストをログします
ヒント:テストケースによって作成される結果のプロパティリストには、テストケースを閉じた後にthe resultを使うとアクセスできます。このアクションは、上記の例のように、テストケースを閉じるEndTestCaseコマンドの直後に行う必要があります。
the ReadTextSettingsグローバルプロパティ
値:プロパティリスト
挙動:the ReadTextSettingsは、ReadText()およびReadTable()関数で使われるデフォルト設定のプロパティリストです。
例:
Set the readTextSettings to (dpi:96, multiLine: off)
例:
set Characters to "A".."Z" &&& "a".."z" &&& comma // すべての大文字と小文字をともにリストとして変数に格納します
set the readTextSettings to (validCharacters:Characters) // Characters内のリストを使ってValidCharactersを示します
例:
if param(1) is "Phone" then // Param(1)は、スクリプトに渡される最初のパラメータ値のことです
set the ReadTextSettings to (DPI:200)
set the HotSpotScaling to all
set the defaultScale to .5
end if
log readText("StatusUpperLeft","StatusLowerRight") // これ以降のreadTextおよびreadTable関数ではdpi:200が使われます
the RemoteClipboardグローバルプロパティ
値:リモートクリップボードの中身
デフォルト:なし
挙動:the RemoteClipboardでは、SUTのクリップボードにアクセスします。このグローバルプロパティを変更すると、SUTのクリップボードの中身を変更することができます。
例:
setOption RemoteClipboard, "Hello"
例:
set the remoteclipboard to "www.google.com"
Tap "AddressBar"
mousebuttondown 1 // 先ほどタップを行った場所で、左マウスボタンを押下状態にします(モバイル上では長押しします)
wait 2
mousebuttonup 1 // 左マウスボタン/長押しを解放します
Tap "PasteDialog"
ヒント:SUTのクリップボードの中身は、RemoteClipboard()関数で見ることができます。
ヒント:SUTのクリップボードの変更方法としては、他にSetRemoteClipboardコマンドを使うやり方もあります。
the RepositionPointグローバルプロパティ
値:1組の画面座標
デフォルト:SUTの右下角に近い動的な地点
挙動:the RepositionPointでは、the ShouldRepositionMouseがOnに設定されているときの、画像検索中のマウスの再配置場所を決定します。
正の座標値は画面の左上角に対する座標で、 負の座標値は画面の右下角に対する座標となります。(the ShouldRepositionMouseもご覧ください。)
例:
SetOption RepositionPoint, (1280, 1024)
例:
// 次のようなコードを使って、目的の要素がマウスオーバー効果によって隠されない位置にマウスカーソルを自動的に移動させます
Click "AccountDetailsMenuButton"
set the ShouldRepositionMouse to true // 下記のWaitFor画像検索の最初のスキャンが失敗した場合に、マウスカーソルの位置を自動的にthe RepositionPointへと移動させます
set the RepositionPoint to the remoteScreenSize * (.25,.75) // SUTの左上角から横に0.25、下に0.75の位置にthe RepositionPointを設定します
WaitFor 10, "AccountDetailsSummary"
set the ShouldRepositionMouse to false
ヒント:Windowsでは、画面の右下角にカーソルを移動させると、Peekと呼ばれる機能が起動して一時的にデスクトップが見えるようになってしまい、大概は自動化の妨げとなります。Peek機能による妨害を避けるためには、the RepositionPointをPeek起動エリアの外に変更するか、the ShouldRepositionMouseをoffにするか、またはWindowsでPeekを無効にするかのいずれかが必要になります。
the SaveRunLogOutputグローバルプロパティ
値: True(またはOn/Yes)、False(またはOff/No)
デフォルト:False
挙動:the SaveRunLogOutputでは、実行によって得られる実行ログ出力を、その実行の結果フォルダにRunLogOutput.txtファイルとして保存するかどうかを決定します。デフォルトでは、実行ログが保存されず、ファイルは作成されません。
例:
SetOption SaveRunLogOutput, true
例:
Set the saveRunLogOutput to yes // putコマンドのようにlogfile.txtではなく、実行ログに表示される出力を、別のファイルに保存させます
Set the scriptTracing to yes // ハンドラへの出入りに関する項目を含む追加情報を実行ログに表示させます
RunWithNewResults "TestCase_BuyItem"
ヒント:the ScriptTracingによって作成され、the SaveRunLogOutputによって保存される追加情報は、スクリプトのデバッグ目的に役立てることができます。
the ScriptAnimationグローバルプロパティ
値:All(もしくはtrue)、Off(もしくはfalse)、またはCalls
デフォルト:Off.
挙動:the ScriptAnimationでは、以下のように、スクリプトを実行に沿ってアニメーション表示する(実行ウィンドウで行ごとにハイライト表示する)かどうかを決定します。
- Allまたはtrue:実行に沿ってスクリプトの各行がハイライト表示されます。
- Offまたはfalse:スクリプトはアニメーション表示されません。
- Calls:行ごとではなく、スクリプトまたはハンドラごとにハイライト表示されます。
注:the ScriptAnimationは、Eggplant FunctionalをGUIモードで使用している場合にのみ有効です。
例:
Set the ScriptAnimation to Calls
例:
SetOption ScriptAnimation, All
the ScriptLoggingグローバルプロパティ
値:On(もしくはtrue)、Actions、off(もしくはfalse)、minimal、またはsilent
デフォルト:On。
挙動:the ScriptLoggingでは、以下のように、スクリプトの実行時にどのイベントをログファイルに記録するかを管理します。
- On:すべてのログ記録コマンドと、SUTとの全やり取りが記録されます。
- Actions:すべてのログ記録コマンドと、グローバルプロパティの変更を除くSUTとの全やり取りが記録されます。
- Off:BeginTestCase、EndTestCaseLog、LogError、LogWarningおよびLogSuccessコマンドだけが記録されます。
- Minimal:LogError、LogSuccessおよびLogWarningコマンドだけが記録されます。
- Silent:ログファイルには何も記録されませんが、警告とエラーのカウントは行われます。
例:
SetOption Scriptlogging, On
例:
// 次のようなコードを使って、パスワードがプレーンテキストで表示されるのを防ぎます
params Password
Click "PasswordField"
TypeText UserName
Set the scriptlogging to Silent// すべてのログ記録を防止します
TypeText Password
Set the scriptlogging to On// ログ記録の振る舞いをデフォルトに戻します
Log "The password was typed!"
例:
// 次のようなコードを使って、repeatループを扱っているときに現れる繰り返しのログ記録の量を制限します
set the scriptLogging to off // the scriptLoggingをoffに設定し、ログ記録にログメッセージが表示されるようにします
Log "Advancing until the setup wizard is finished."
repeat until imagefound("FinishedButton")
Click "nextButton"
end repeat
set the scriptLogging to on
関連:
the ScriptTracingグローバルプロパティ
値:All(もしくはtrue)、Off(もしくはfalse)、またはCalls
デフォルト:Off.
挙動:the ScriptTracingでは、実行に沿ったスクリプトのトレース(実際の実行の1ステップ前に、実行ウィンドウで行われる行ごとの表示)を行うかどうかを決定します。例:
put "hello" into var
log var
10/10/16, 12:06:57 PM Log hello
<<< 12:06:57 End handler 1: Login (normal exit)
値は次のとおりです。
- Allまたはtrue:スクリプトの各行が実行に先立って表示されます。
- Offまたはfalse:スクリプトのトレースは行われません。
- Calls:行ごとではなく、スクリプトまたはハンドラごとにトレースが行われます。
注:the ScriptTracingは、スクリプトの実行が完了すると、デフォルトの値に戻ります。
例:
Set the ScriptTracing to Off
例:
SetOption ScriptTracing, Calls
注:the ScriptTracingは、the SaveRunLogOutputがともにonに設定されている場合を除き、Eggplant Functional GUIモードでのみ機能します。
the SearchRectangleグローバルプロパティ
値:検索矩形の対角部を示す2つの画像位置または2組の座標。どの形態で渡しても、戻り値の表示は(x,y,x,y)の形になります。
デフォルト:SUTの画面全体
挙動:このプロパティでは、Eggplant FunctionalがSUT上で画像検索を行う領域を限定することができます。
ヒント:検索矩形をSUT画面全体にリセットするには、値をempty、()またはfullscreenに設定します。
例:
setoption SearchRectangle, ("DialogUpperLeft",imageLocation("DialogLowerRight") + (50,10)) // DialogUpperLeftのホットスポット位置と、DialogLowerRightのホットスポット位置から右に50ピクセルかつ下に10ピクセル調整した位置とを基に、the searchRectangleを設定します
例:
// 次のようなコードを使って、点滅または状態変化しているUI要素を検出します。このコードは、インジケータが取り得る2つの状態をそれぞれ素早く検索して、両方の存在を確かめます。コードでは、これらの状態が2回以上交互に現れることを確認し、それによってインジケータが点滅していることを確かめています。
Set the SearchRectangle to ("TopLeftFieldBorder", "BottomRightFieldBorder") // 検索領域を点滅要素の出現箇所だけに限定します。スキャンされる画面領域が小さいほど短い時間で済むため、これでスキャン頻度を上げることができます。
Set the imageSearchDelay to 0.1 // スキャン頻度を上げ、状態変化している要素を確実に検出します。Eggplantはこの頻度で領域の検索を試みますが、領域が大きかったり、検索対象が画像コレクションだったりすると、Eggplantが自動的に頻度を調整して各スキャンの完了に十分な時間を確保します。
repeat 2 times // 要素の各状態を2回チェックし、2回以上の状態変化を確かめます。
WaitFor 1, "GreyElement" // WaitForの1秒間の画像検索時間と、0.1秒間のthe imageSearchDelayが組み合わさって、最大10回の画像スキャンに対応します。
WaitFor 1, "RedElement"
end repeat
set the SearchRectangle to empty // the searchRectangleを画面全体に戻します
set the ImageSearchDelay to 0.3
例:
// 次のようなコードを使って、点滅または状態変化しているUI要素を検出します
Put imageLocation("OutputUpperLeft") into UL // 状態変化する要素を出現させる前に、the searchRectangleを定義する画像の位置を変数に格納し、the searchRectangleの設定による検索時間のオーバーヘッドを無くします
Put imageLocation("OutputLowerRight") into LR
Click "ConfirmButton" // 状態変化する要素を出現させる画像をクリックします
Set the searchRectangle to (UL,LR) // 変数ULおよびLRに格納した座標位置を基にthe searchRectangleを設定します
WaitFor 10, "ConfirmationIcon"
Click "OKButton"
set the searchRectangle to () // the searchRectangleの設定を画面全体に戻します
the suiteVariablesグローバルプロパティ
値:ユーザー定義の変数名(キー)とその値を含んだプロパティリスト
デフォルト:Empty
挙動:このプロパティでは、あらゆるコンテキストで使えるEggplant Functionalのスイート規模の変数を設定できます。例えば、これらの変数はSenseTalkスクリプト内で使用できる他、APIテストにおいてURL文字列やユーザー認証情報の代わりとして使用することもできます。the suiteVariablesプロパティの一部として格納された変数は、実行コンテキストの開始直後に値を持つため、実行時の一環として値を割り当てる必要がありません。
スイート変数は、特殊な、ユーザー定義型の事前定義済みの変数です。これらの変数の適用範囲はローカルですが、その値はスイート内で維持されるため、セッション間をまたいで利用可能です。変数にアクセスしたり、変数を直接操作したりすることで、スクリプトの実行中に変数の値を変更することができます。こうした変更は、the suiteVariables内に格納されている変数値には影響を与えません。
注:スイート変数の設定または編集は、SenseTalkでグローバルプロパティを扱う通常のやり方に加え、Egglant FunctionalのSettingsタブのSuite Variablesセクションでも行うことができます。このやり方については、スイート変数の作成と使用をご覧ください。
例:
set the suitevariables to (usr1:"bobboson", usr15:"alicealison", pass1:"bob", pass15:"alice")
例:
set the suitevariables.myURL to "www.google.com"
関連:
the TextPlatformsグローバルプロパティ
値:テキストプラットフォームのプロパティリスト
デフォルト:テキスト設定内の設定。
挙動:the TextPlatformsグローバルプロパティには、すべてのテキストプラットフォームに関する次のプロパティが含まれます。
- Name:テキストプラットフォームの名前。
- Engine:プラットフォームで使用するテキストエンジン。
- Generator:プラットフォームで使用するテキスト画0像ジェネレータ(TIG)。(Generatorプロパティは非推奨です。代わりにEngineをお使いください。)
- Styles:各プラットフォームの定義済みテキストスタイルのプロパティ。
例:
put GetOption (TextPlatforms)
the textStyleグローバルプロパティ
値:テキストプラットフォームの名前、またはテキストスタイルオプションのプロパティリスト。
デフォルト:the currentTextPlatform.OCRstyles.defaultプロパティリストの値
挙動:このプロパティでは、テキスト検索用のデフォルトのオプション設定を操作します。the textStyleでは、(デフォルトの代わりに)スタイル名を設定することで、Text設定内で現在のテキストプラットフォーム用に設定されているスタイルをどれでも参照することができます。設定されたthe textStyleの名前が定義済みスタイル名のどれとも一致しない場合、設定はデフォルトのスタイルに戻ります。
the textStyleは、オプション設定のプロパティリストとして直接設定することもできます。その場合、テキスト検索にはこの設定が使われますが、the textStyleはthe currentTextPlatformのスタイルとは別ものとして扱われます(そのスタイルを参照するスタイル名に当プロパティが再び設定されるまで)。
例:
set the textstyle to "Android"
例:
set the textstyle.caseSensitive to yes
例:
set the textstyle to (language:"German", caseSensitive:Yes) -- 命名済みのスタイルとは結び付けられません
関連:
the ValidateImageFoundグローバルプロパティ
値:On(もしくはtrue/yes)、Off(もしくはfalse/no)、またはAlways
デフォルト:Off
注:デフォルト値は、OffからOnに変更可能です。Eggplant FunctionalのメインメニューからRun > Image Updateの順に進み、Validate ImageFound()を選択してください。UIでこのオプションが選択されている間は、the ValidateImageFoundプロパティのデフォルト値がOnになります。
説明:ImageFound()でfalseが返されたときに、the ValidateImageFoundによって自動アップデートを発動させることが可能です。値は次のとおりです。
- On(またはtrue/yes):自動アップデートが選択されていない場合には、ImageFound()でfalseが返されたときに画像アップデートパネルを開きます。
- Off(またはfalse/no):ImageFound()でfalseが返されても画像アップデートパネルを開きません。
- Always:自動アップデートが選択されていても、ImageFound()でfalseが返されたときには画像アップデートパネルを開きます。
例:
params DebuggingMode // このパラメータはtrueまたはfalseの形で渡されます
if RunningFromCommandLine() and DebuggingMode then // RunningFromCommandLineとDebuggingModeがともに等しく「true」であるかをチェックします
set the ImageUpdate to "Auto" // the ImageUpdateグローバルプロパティをAutoにします。これにより、一致診断でImageNotFoundが出た場合に、画像/OCRのアップデートを自動的にキャッシュできます
SetOption ValidateImagefound, true
end if
関連:
the ImageDoctorグローバルプロパティ(非推奨)
注:このプロパティは、現在非推奨になっています。代わりにthe ImageUpdateをお使いください。
値:Auto、Manual、またはOff
デフォルト:Manual
説明:the ImageDoctorグローバルプロパティでは、スクリプト実行中におけるImage Doctorの動作方法を決定します。
- Auto:Image Doctorが画像の不一致の修正を自動的に試み、スクリプトの実行を継続します。(初回の画像の不一致は警告としてログされます。)
- Manual:画像不一致の際にImage Doctorパネルが開き、修正後の画像で続行するか、スクリプトを失敗とするかを選択できます。
- Off:スクリプト実行中にImage Doctorを使用しません。